「夏でも手先、足先が冷たい」
「足がむくんでブーツが入らない」
「お風呂で温まってもすぐに手足が冷たくなってくる」
女性の多くがお悩みの「むくみ」や「冷え」。
そんな「むくみ」や「冷え」は特になにも対処をせず過ごしていると、身体にさまざまな不調が現れてしまうかもしれません。
冷えの原因
冷えの原因は大きく5つあります。
- 自律神経の乱れ
ストレスや不規則な生活などにより、体温調節の命令を出す自律神経がうまく機能しなくなります。また、常に室内の空調が効いていると、室内外の温度差が激しくなるため、自律神経の機能が乱れます。 - 皮膚感覚の乱れ
きつい下着や靴などでからだを締めつけたりすると血行が滞り、「寒い」と感じる皮膚感覚が麻痺することがあります。そのため体温調節の指令が伝わりにくくなってしまいます。 - 血液循環の悪化
貧血、低血圧や血管系などの疾患がある人は、血流が滞りがちになります。
また子宮や卵巣により、腹部の血流が滞りやすい傾向となります。また、月経時は排出される血液が多く、熱を伝える血液が末端まで届きにくいため、冷えを招きます。 - 筋肉の量が少なく脂肪が多い
女性は男性に比べて筋肉が少ないため、筋肉運動による発熱や血流量が少ないことで冷えやすくなります。 また、一度冷えると温まりにくい性質を持つ脂肪が多いことも、原因の1つです。 - 女性ホルモンの乱れ
ストレスが多かったり、更年期になったりすると、女性の心身をコントロールする女性ホルモンの分泌が乱れ、血行の悪化などを促進することがあります。
冷え症の改善方法
日常生活の中にうまく取り入れて冷え症を改善していきましょう。
●入浴・半身浴
シャワーではなく、お風呂につかって体を温めましょう。38℃~40℃くらいのお湯に入浴しましょう。少し長めにお湯につかると、副交感神経が働いて血行が良くなります。
●適度な運動
血液の流れを良くする為には代謝を促進すると良いです。代謝を促進するのに最も効果があるのが運動です。軽いウォーキングでも良いので、毎日の生活の中で、少し歩く量を増やしたり、仕事や家事の合間に簡単なストレッチをしましょう。特に、就寝前のストレッチは、血行が良くなって体温が上がり、ぐっすりと眠ることができます。
●食べ物
身体を温める食べ物を取り入れましょう。
◎生姜、ネギ、にんにく、ごぼうなどの根菜類。胡麻、黒豆、あずきなどの黒い物。
しかし、これらの食べ物だけを食べれば良いというわけではなく、バランスの良い食事を心がけましょう。
むくみの原因
むくみは、体のなかの“水分”(リンパ液や細胞まわりの水分など)が停滞するために起こる現象です。 水分は血管やリンパ管を通り、全身を回っています。身体が冷えている人は血巡りが悪くなっているので、水分の巡りも悪くなっています。からだの水分がリンパ管や血液中から漏れ出して、たまってしまうと、それがむくみとなって現れるのです。 さらに、むくみによる余分な水分が、血管やリンパ管を圧迫することで血行が悪化し、血のめぐりが悪くなり、身体が冷えるという悪循環が生じます。
むくみの解消法
むくみの解消には、冷え改善のライフスタイルが有効です。心臓から離れた下半身は、冷えやむくみが出やすい部分です。
ふくらはぎのストレッチやリンパマッサージなどを取り入れると、むくみも冷えも楽になります。
それでも治らないときは、 病気が隠れていることも考えられます。長引くむくみは、女性外来や漢方外来で相談してみるのも良いでしょう。
<冷えやむくみの改善におすすめのメニュー>
●リンパトリートメント(70分)+よもぎ蒸し(40分)
●リンパトリートメント(30分)+よもぎ蒸し(40分)
●よもぎ蒸し(70分)